私たちの考え

なぜ私たちが空間情報に取り組むのか


 鉄道事業者においては広大な事業空間の中に膨大な数の設備を抱えています。近年は多種多様な設備が増加の一方をたどり、それら設備に関する専門技術は細分化されました。  結果として業務のアウトソーシングが増加し、鉄道の現場では複数の関係者における正確な設備情報の共有に課題が生じております。
 一方で、どこに何が・どのような状態で存在するのか、それらの情報を分かりやすく網羅的に把握・管理することは効率的な業務態勢を築くという経営的な付加価値にも繋がります。

 私たちはこのような情勢を踏まえ、位置情報とそれに紐づけられたデータを扱う空間情報技術こそが、課題解決の糸口と捉え、鉄道における空間情報の活用を使命として活動して参りました。
 初期の段階では線路沿いの設備情報を管理するために、地図を背景に様々な情報を階層表示可能なGIS(地理情報システム)と呼ばれるシステムを構築しました。このシステムはJR西日本はもちろん、グループ会社にも展開され、情報の共有基盤を担っております。

 その後、私たちは近年複雑化する橋梁、駅舎等の構造物において、三次元の空間情報を活用した情報共有基盤の構築を進めてまいりました。それらは現在、屋内測位やAR(拡張現実)/VR(仮想現実)/MR(複合現実)と融合して活用が始まっています。
 未だ道半ばではありますが、これまでには実現できなかった新たな次元の情報管理によって、空間情報技術による鉄道の変革を目指して、私たちは歩み続けます。